ハングルへの旅を読み始めた。

詩人としての茨木のり子さんは、その詩を通してのみ存じ上げていたのだが、エッセイは初めて手に取った。
いずれにしてもとても素敵だ。
最初の30ページをあっという間に読み進めて
これを書いているのだが、こんなにも素敵な日本語で書かれていて、
しかも63歳で、女性というものは何歳であっても魅力的な人はいるもんだな、と素直に感じた。
きっと近くにいて、同世代として生きていたら、好きにならずにいられなかっただろうな、と
もはや会うことが叶わないことがとても残念でたまらない。
私の周囲には韓国語の学習者が老若問わずいるのだが、
特に若い人達に、できれば読んでもらいたい本だ。だが、伝わるだろうか。
何語であれ、素敵な言葉というものはある。
君の母国語にもこんなに素敵な言葉がある。
だから誰かにとっての母国語はそれぞれ、その誰かにとって素敵な言葉があるんだと。

Korem